記事一覧

タマ猫日記~904

2014.11.14

ファイル 910-1.jpgファイル 910-2.jpgファイル 910-3.jpgファイル 910-4.jpg

今日はジョンのおぃちゃんの所に支援物資を運びました。空気が澄んでいて遠く多摩川上流部の奥多摩の山々がくっきりと見えます。やがて、現場に着くなりあっけにとられてしまいました。おぃちゃんとジョンが消えていました ... !
数年前の河川の増水で傾いた小屋の入り口はロープでくくられて中に入れないようになっています。そして、やはり人と犬のいる気配はありませんでした。小屋の周囲にそれとなく雑然と並べられていたいくつかの小物も無くなっています。

少し離れた場所にいるおぃちゃんから情報を得ようと訪ねたものの、留守番中の犬がいるだけでした。以前は周辺に複数のおぃちゃんがいたのですが、亡くなったり移動したりで今はジョンのおぃちゃんのそばには一人しかいないのです。
夕方近くになると犬の散歩をする方が通りがかります。それを待って一人の男性に聞いてみたのです。「一ヶ月ほど前は水を自転車に積んで運んでいるところを見たけど最近は見かけなくなった」ということでした。

ジョンのおぃちゃんは48歳の時に多摩川にやって来ました。そして、先月の18日で72歳を迎えています。私との付き合いはもう10年以上になります。何かあったときにはと私の連絡先は伝えてあるのですが、それだけに心配です。おぃちゃんと多摩川で出会った当初は体格のいい方でしたが、ここ4~5年は体調の悪さを口に出すことが多く、体も少し小さくなっていました。
でも、おぃちゃんの場合は施設に入所した可能性は少ないと私は思っています。そうであれば「倒れてしまったのか」「ジョンは何処に」.... 。
たった一ヶ月前はこの場所に居たのにと、私はとり残されたような妙な感覚におちいりました。今日のところは正確な情報を得るに至りませんでしたが、また次の機会におぃちゃんとジョン(♂・9歳)の事が分かれば幸いです。おぃちゃんとの思い出は沢山あるだけに大きな不安を覚えた一日でした。

この辺りには多摩川では他にない独特の風景を見ることができます。牛群地形とも呼ばれ、まるで牛の群れが移動しているかのように見える地形が河川に広がります。

しばらく徒歩で移動しました。川の水辺付近には数匹の成猫に混じって最近になって新たに遺棄された生後4~8ヶ月くらいの新顔の猫が複数匹いました。持参した缶詰を与えるとむさぼるように食らいつきます。これから迎える多摩川の冬を前に悲惨な事です。この辺りの猫の給餌や避妊/去勢などをして下さっている方にも出会いました。捨てられる猫が多くて大変に困っておられます。病気の治療など、私にできることは協力しなければと思っています。

東京都国立市~立川市~昭島市を巡回しました。