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猫達の近況と・・・チー坊入院

2014.11.22

 今年も早いもので残りあと一ヶ月余りとなりました。

 昨日(20日)は久しぶりの雨でしたが、とても冷え込んで雨は一日降りやまず、私を待ってる猫達のお世話も雨の中の作業で手も冷たく感覚が無くなりました。寒くなって猫達の食欲はさらに増して飢えていて、若い猫達は雨に濡れても勢いよく食べ続けます。老猫もなんとかお腹を満たしたら早めに意を決して、私も驚くほどのトップスピードで逃げる様に冷たい雨の中を突っ走ってあっという間にどこかへ消えていきました。雨が降る寒い日ほど猫達の飢え方は尋常ではありません。食べる事で少しでも体温を上げなければ寒さを凌げません。ご飯さえ食べていればなんとか頑張れます。
これから本番の寒さを迎えますので、寒さを乗り切るためにたくさん食べさせてあげたいと思います。


河川敷ではお伝えできない位、色んな事が起きています。
少し前の事になりますが、台風前の
9/29(月)、支援回りでYさんの所にYさんの食べ物や猫のフードを差し入れに寄った時、Yさんが「今日、猫を預かって欲しいという男が来たよ。」と言いました。
その男は猫を入れたキャリーを手に持って、「引っ越しするので猫が飼えるアパートを見つけるまで預かって欲しい」と言って来たのです。
Yさんは今飼ってる猫(ミー)がいるから、一匹でも大変なのだから無理だと断ったそうです。
私はそれを聞いて本当にショックでした。またか・・・と思いました。河川敷に捨てられる猫達がたくさんいますが、ホームレスさんをうまく騙して持って来てそのまま逃げる人間もいます。
一般の人間が河川敷で過酷な暮らしをしているホームレスさんの所に来て、自分が飼ってたペットを都合よく押し付けようとする態度は本当に許せません。弱い者を利用する卑怯なやり方です。
Yさんが断るのは当然です。
 しかし、断った事で猫がどこかに捨てられる可能性があります。
Yさんも私もそれを一番心配しました。
 ずっとその事が頭から離れず気になっていました。
支援回りをしながら、立ち寄る各場所でおじさん達に猫の事など変わった事が起きてないか聞いて回っていました。
 10/9、台風支援回りをしていた時、Tさんに食べ物を差し上げていると、Tさんはある男が来て猫を頼まれて預かってると言いました。話を詳しく聞くと例の男だとすぐ分かりました。
Tさんは猫を飼ってませんが動物が好きな人で、もし自分が断ったら猫がどこかに捨てられると思ったので引き受けたと言いました。
 酷い事に一匹だと思っていたら、引き受けたあとでまた3匹持って来たそうです。全て成猫ですが親子猫らしいです。
本当になんという卑怯な事をする恐ろしい男でしょうか・・・。
 猫達は飼われていた猫です。見た事も無い河川敷に捨てられてどれだけパニック状態になったか分かりません。Tさんは最初は小屋に入れたそうですが猫のノミが酷くて耐えられなくて外に出したそうです。確かにTさんの膝下の両足はノミにやられてました。小屋の下に水とエサを置いてお世話に頑張ってましたが、今は猫の姿を見かけないと心配してました。そして一匹、今月の初めに小屋の前で亡くなっていたのを発見したそうです。
男に捨てられて一か月後に死んでしまうなんて・・・・本当に可哀想な辛い現実です。

 私もずっと気に掛けながら見回ってますが、その猫達の姿をまだ一度も見ておりません。ただ、そこから200m離れた所の別のTさんが自分の小屋に近づいて来た猫がいて、暗くて最初はタヌキかと思ったら、よく見ると白い体にグレーの柄が少し入った長毛猫がいるのが分かって不思議に思ったTさんはその日からその猫にエサを準備していつでも食べれるように見守ってくれてたそうです。
このTさんは今までたくさんの猫を助けてきた信頼できる人ですので、私もその猫の事情を話してTさんと猫用の支援物資をお渡しして協力して見守っています。Tさんは猫が怖がらないように気を遣ってお世話して下さってますので、猫がTさんに慣れるまで本当に時間がかかるでしょうが、きっと頑張ってくれると信じています。まだ私は猫の姿を見る事ができません。本当に時間がかかると思いますが猫がなんとか生きててくれるために根気強く支えていきたいと思います。

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 今日は保護したオーラやアンの近況を報告しようと思ってましたが・・・ちょっとブログが長くなってしまって時間が無くなってしまいました。また時間を取って報告します。
 オーラもアンも今は元気いっぱいで、良く食べて遊んでいます。
どうぞご安心して下さい。

 実は、うちのチー坊が今月に入って吐いたり食べれなくなり体調崩してます。自宅で2度点滴しましたが体調が思ったように戻らず心配で今月8日に病院に連れて行きました。
 チー坊も17歳の高齢で甲状腺亢進症で今年に入って1月からずっと治療していましたが、4月に生後間もない子猫達を保護してそのお世話で時間に追われる大変な状況になってましたので、チー坊を病院に連れて行く時間が取れませんでした。幸い治療のお蔭でチー坊は元気になって良く食べていたので安心していました。しかし、11/2、突然チー坊の体調が悪くなってしまい、嘔吐した唾液が少しピンク色になってて血液が混じってるのが分かりました。食べれなくなって寝ている時間が多くなり、ずいぶん痩せました。
 甲状腺亢進症は治療すると食べれるようになって元気になったように見えても、それが亢進症の症状の特徴で、多くの人が猫が元気になったと勘違いする事が多いようです。私も分かってはいたのですが・・・あまりに忙しい日々の連続で、チー坊に申し訳なかったと心から謝りたいです。
 チー坊は病院に入院中ですが、点滴をしながら甲状腺の検査をして治療、経過を診て頂いてます。年齢的に抱えている他の病気もありますので回復に時間もかかり、食欲はあったり無かったり時々吐いたりで、まだ体調不安定にありますので、もう暫く病院での入院となって先生も診て下さっています。
 チー坊の状態はかなり心配ですが、本当に頑張ってくれています。回復してくれるよう祈り続けています。またご報告いたします。

 先日入院していた白チンは11/11に口腔内の治療と抜歯を無事終えて11/15に退院となりましたので、その日は多摩猫達のお世話を全て終えてから急いでお迎えに行きました。
白チンはお陰様で口内炎の痛みが無くなった様で、今のところ食欲もすごくて何でも食べてくれています。
 白チンの報告も順次していきます。

 色々と重なってしまい毎日の作業なども慌ただしく動いております。皆様にお知らせが遅くなってしまって本当に申し訳ありません。時間がかかっても必ずご報告しますので、どうかよろしくお願い致します。


 皆様にいつも温かく見守って頂いて感謝でいっぱいです。

 多摩猫基金や支援物資などご支援して頂いて、
多摩猫達もおじさん達も本当に助けられています。
本当にありがとうございます。


 小西美智子

コメント一覧

ぷくりん 2014.11.22(土) 07:51 修正

飼っていた猫を平気でホームレスの方に押し付ける神経が分かりません。
捨てるよりはましと預けるのでしょうか?
おぃちゃん達がどんな状況で暮らしているのかが、なぜ分からないのでしょう。
猫を飼ったら、最後まできちんと面倒を見るのが当たり前のはずです。
こんな無責任な人間の不始末を、なぜおぃちゃん達がしなければならないのか・・・。
そして罪もない猫たちが辛い目に遭わなければならないのか。
こんな人間を罰してほしい。逃げ得は許せません。
寒い中でのお世話、本当にありがとうございます。
チー坊の早い回復もお祈りしています。

桃太郎のママ 2014.11.26(水) 14:24 修正

小西様、美智子様、いつもいつもありがとうございます。昨日から降り続いている雨が、とても冷たくとても寒いです。これからどんどん過酷になっていく河川敷に、平気で猫を置き去りに出来る神経が分かりません。私達と何ら変わらない一つの命を、何だと思っているのでしょうか。亡くしてしまえば二度と戻らないに、そんな事も分からないのでしょうか。法律で罰する事も必要ですが、未然に防げる取り締まり的な厳しい法律があっても良いと思います。

河川敷で暮らす猫達が、みんな無事に冬を乗り切れますように!
チー坊の様子も気になります。一日も早く、チー坊が回復することを願っています。

これから厳しい季節でお世話も大変だと思います。
お体大事になさって下さい。

遅くなりましたけど、カレンダー届きました。ありがとうございました。

S 2014.11.30(日) 05:54 修正

お久しぶりです。
パニック状態のまま死んで行った猫が可哀想です。
でも猫を捨てる人には必ず報いが来ると信じています。

ジョンのおじさんはケンや猫たちを1人で守ってくれた方ですね。
どこかで無事でいらっしゃるといいのですが。
お疲れさまでしたと言いたいです。

ユウのおじさんが久しぶりに登場してほっとしました。

カレンダー、ジッポの写真を見て涙が出そうになりました。
会った事がない猫でも、小西さんご夫妻の写真と文章で、ジッポは私の中に生きているんですよ。

未承認 2016.11.21(月) 19:19 修正

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