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白チンの経過報告・・・Ⅱ

2015.01.07

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 6日は雨や突風も吹いたりで猫達の缶詰は全部バケツに開けてビニールで覆ってお世話に向かいました。風が無ければまだ作業はやり易いのですが、突風が吹いたりする時は色々と危険もあります。
なんとか飛ばされない様に猫達に食べさせたりしましたが、4時頃から雨も小降りになって次第に雨が止んでホッとしました。雨が止んでから出て来た猫はやはり背中がびしょ濡れでした。でも気温が少し上がって寒くなかっただけでも猫達にとっては良かったです。
猫達のお世話を終えてから病院にチー坊とアンと2匹連れて行く予定でしたが中止して明日(7日)に変更です。

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 白チンの報告の続きを致します。

 白チンは保護してからこれまで本当に頑張って治療に耐えてくれました。抜歯の手術から始まって、次は口腔内や喉の奥まで広がっていた潰瘍などレーザー処置手術も施し、レーザー治療はその半年後にも再度しました。治療して症状が良くなって食べれるようになって安心していたら1週間から10日位で再びヨダレが酷くなって痛がって食べれなくなってしまうという繰り返しでした。
先生もなんとか重症で苦しむ白チンの症状が少しでも良くなってくれる様に色々と手を尽くして下さいました。
 抗炎症剤注射、インターフェロンも試して、それからホルモン治療、ビタミン投与など口内炎に効果がある症例もあるという治療法を色々と試して経過観察をしていきました。
 
 ホルモン治療とビタミンが効を奏してか、食べれなくなって病院に連れて行っても口腔内の検査をすると口の腫れが引いて赤い炎症部分の増殖も見られないとの事で少しずつ治療効果が出ているのが分かりました。
 
 このまま定期的にホルモン注射やビタミンB群注射をしていきながら様子を見て行きました。
 自宅では毎日抗生剤を投与し、痛みが出た時はとんぷく(ステロイド)を投与していました。
 この定期的な治療を2年半続けて、白チンは症状が軽くなっていきました。保護当初は背骨が浮いて痩せこけて3.9Kgだった体重が2013年には5.5Kgまで正常な体重に戻ってくれました。治療を続けながら食欲が落ちない様に努力したお蔭で順調に体重が増えてくれました。体重が増えて体力がついて免疫力も上がってくれた気がしました。そして、ヨダレが殆ど出なくなって体調が良くなり良く食べる様になりました。
 白チンを保護した2010年は本当に大変な年でもありました。全盲の子猫プイプイ、アッチ、白チンの母親テンテンも生死の危険な状態で保護、他にも全盲で捨てられてたニーナ、事故で腕を骨折して動けなくなってたグレコ、捨てられてた子猫達(茶2匹)、子猫コツブ、子猫こなみ、捨てられてカラスに襲われてた子猫(三太郎)、病気で捨てられてたスコティッシュフォールド(スー)、民家で死にそうになってた猫(タッちゃん)等、次から次とたくさんの病気猫の治療や保護、白チンはそんな中で保護しましたので私も体調崩しながら本当に限界に近い毎日のお世話でしたが、白チンの事がいつも気になって頭から離れませんでした。
 ストレスをかけてしまって脱毛した時期もありました。自分で毛を舐めて引っこ抜いて敷物に白い毛がたくさん落ちていて、白チンがどれだけ我慢して耐えていた事か、それを思うと心苦しくて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。私は心から謝りながら白チンのお世話をしました。今は治まってくれてます。

 2013年に入ってからほんの少しはヨダレが出てましたが痛そうな表情もせずに顔も穏やかで、1ヶ月間、口内炎が悪化せず落ち着いてくれて食欲もあり毎日良く食べてくれました。こんなに順調に良くなって本当に嬉しくて、これを機に私は白チンを病院に連れて行かず、そして白チンが嫌がる薬も止めてみました。
 私個人的には白チンの口内炎は多摩川で長い間怖い思いをして辛い事が多かったストレスから発症したのだと思っていましたから、
とにかくストレスになる事はなるべく取り除いて安らかに穏やかに
できる日々にすれば完治はしなくてもきっと症状は軽くなって良くなってくれる気がしました。 
 そして、私の希望は本当に心から白チンと信頼関係を持ち仲良くなりたいと思ったからです。通院と薬投与の度に白チンが私の事を嫌いになってしまうので心の距離が縮められないのを歯がゆく思っていました。白チンがせっかく私を信じようとして気を許して触らせてくれるようになった時にその気持ちを裏切るような態度を取りたくないのです。嫌がる事は一切しないでストレスをかけないで少しでも安心させる時間を長く作ってあげたい、そして私を受け入れて欲しいと思いました。焦らず諦めず・・・毎日優しい声で名前を呼んで話しかけたり、優しくブラッシングしながら少しずつ体に手を触れたり、スキンシップを重ねていきました。
 白チンは長い間 私をずっと観察してくれたのでしょう。

 私を少しずつ受け入れてくれました。ある時ヨダレも優しくティッシュで拭かせてくれたり、体を摩ったりするとグルグルと喉鳴らして喜んでくれるようになりました。今はマッサージされるのが大好きです。触らせてくれるのは猫ベッドで休んでる時やケージの中で寝ている時だけです。部屋を歩いてる時などは触ろうとするとどんどん離れる様に逃げます。でも、保護してからここまで触れるようになって、気持ちが伝わって信じてくれて感謝でいっぱいです。今も一日一日心開いて少しずつ信頼が深くなっていってるのを感じさせてくれます。

 今回、白チンの口内炎が徐々に酷くなってきてヨダレに血液も混じって痛がっていました。ずっと気になっていた事があって
 白チンの犬歯が3本残っているのですが、3本だけだとどうしても歯が傾いてきたり下の犬歯は上唇に常にあたって、腫れている歯肉にも犬歯が擦れたりして赤く炎症を起こしてました。それも少し関係しているのでは?と感じていたので残ってる3本の歯も抜歯した方が良いのでは・・・と思ってました。

 去年の10月25日病院に連れて行く時にネットに入れる際、嫌がって逃げようと暴れましたが以前とは比べものにならない位、抵抗の仕方は激しくなかったので驚きました。これも私を信頼してくれるようになったお蔭だと思います。多摩川のお世話を終えて急いでタクシーで病院に向かいました。

 久しぶりに白チンに会った先生も診察台の上でじっと動かないで穏やかにしてる白チンに驚いておられました。そして先生が口を少し触ってもじっと我慢していました。先生にとっても白チンは昔より診察がし易くなって本当に有難い事です。

 白チンの体重は4.8Kgで少し痩せました。しっかり食べれるようになるよう入院して点滴したり検査したり薬治療で暫く様子見て歯を抜歯するかどうかも含めて今後の検討する事になりました。

 その後、白チンは食べれるようになりましたがヨダレが止まらないので11月11日に抜歯手術する事になりました。

 無事に手術も終えて、白チンの体調が安定して退院の許可を頂き11月15日にお迎えに行きました。20日間の長い入院だったので自宅に帰るタクシーの中ではやはり大きな声を上げて鳴きました。

 すごく体調も回復して食べてくれるようになって歯は無くなりましたが食べる事になんら不自由は無く、むしろスムーズに食べてくれて口周りもきれいです。汚れてた手足も手術の際にシャンプーして頂いて白くなって帰って来ました。

 ところが退院してから10日目、白チンのヨダレが少しずつ出始めました。2週間経った頃、なんとヨダレの量が増えて来て血液も混じって赤っぽいヨダレで口が汚れて来ました。拭こうとすると痛いので白チンは怒りました。2週間持続する抗菌剤注射のコンペニア注をしてるのでちょうど2週間で効果が切れたのかもしれません。
 でも、ショックでした。やっと白チンも手術で少しは良くなったと喜んでた矢先にまた症状が悪くなって・・・
さすがに私も落ち込みました。

 12月3日、北風が吹いて凄く寒い日でした。多摩川のお世話をしてから帰宅後また急いで白チンをキャリーになんとか入れてタクシーで病院に行きました。
 
「歯も全て抜いて、再び症状が悪化してしまって・・・
 これは本当の口内炎ですね~・・・」と先生が言いました。