約一週間ぶりにオコのいる所に行きました。人が足を踏込みにくいほどの奥深く広い範囲の草むらのいったいどこから今日は姿を見せてくれるものやらと思ったり、まれに離れた場所にいてオコが気付かずに結果的に姿を見れない日もあるので、今日はそうならないようにと来る度にそう思います。
しばらくして呼ぶ名前に反応して返事を連呼するオコの声だけが聞こえ、徐々に声が近くなってきます。しかし、食べ物が目の前にくるまでは決して全身を見せることはしません。
せいぜい、草の中から最小限度の顔だけを出してこちらの様子を伺います。
やがて、出された幾種かのウェットとドライのフードをしっかりと食べてくれました。オコの体にはすでに脂肪が付いて冬をのり越えるための準備ができています。
そして、食べ終えた瞬間にはさっと身をひるがえして秒速で草むらに隠れてしまいます。草むらの奥の葉と葉の隙間からオコの顔を洗う仕草が見えると私たちも安心して河川敷を後にします。