記事一覧

タマ猫日記~449

2010.06.09

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 10km余り移動して今は亡きレンマの母親「ミケ」達の所にも行きました。ここには20匹余りの猫がいて、老夫婦が面倒を見ておられます。つい最近も犬を散歩中の飼い主が猫を追わせ、黒い子猫が頭にケガを負ってしまったのだそうです。土日は人通りの多い場所ですが、おばちゃんも24時間見張っている訳にもいかず心無い人と運悪く出会うと弱者は大変な事になるのです。
 レンマは毒殺された猫ですが、この場所で立派にボス猫として7年間君臨していました(06年死亡)。マナーの悪い犬の飼い主が多いこの場所で当時23匹の仲間を守るために、中型犬、大型犬問わず引き下がることなく闘っていたのです。手負いの傷を負うことはあっても一度も負けた事のない猫でした。写真展でも在りし日のレンマを展示したことがありますが、私はここまで身を挺して仲間を守れるボス猫とは一生会うことはないだろうと今も思っています。それにしてもミケは若く見えますね。この老夫婦の内情を知っている私は多めの猫フードをお渡しして河川敷を後にしました。

 先日、タッちゃんを引き取ってくださったSさんが写真を送って下さいました。ふっくらしたタッちゃんがベッドの上に座っているなんとも穏やかな写真でしたので、ここで紹介致します(No,4)。
当初、立ち上がることさえできなかった一匹の猫がSさんご夫婦の深い愛情により、元気な姿を再び見ることができてとても感慨深いものがありました。

タマ猫日記~448

2010.06.04

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 河川敷を脱出し、平穏な生活に戻れたAさんが飼っていたカラスの「クウ」の様子を見に行きました。先月の日記のとおりにEさんが面倒を見て下さっています。クウが来てから約1ヶ月になりますが、Eさんは試行錯誤いろいろとクウのために考えてくれています。ケージももっと大きいものに変えてあげたいとの事でした。
 Eさんはクウが物を食べる時に口ばしからよくこぼしてしまう事に気付いたのです。良く見ると上下の口ばしが不揃いに伸びている事に気が付き、ラジオペンチでよく噛み合うように形を整えたのです。そしてヤスリをかけ、さらにサンドペーパーで仕上げをしています。お蔭でこれまで捕らえることのできなかった小さな物までしっかりとついばむ事ができるようになりました(^^)/
 夜になるとケージごとおぃちゃんの小屋に入ります。「クウのいびきが大きくてうなされる。気管支でも悪いのかな ? 」とぼやいていました^^;
Eさんは魚・鳥・猫・蛇やカエルetc、様々な動物に対して優しく、しかもそれぞれの動物に対しての観察力というか着眼点が一般の方とは異なっています。常に動物本位に目をこらしている方なので、なんらかの異変があった場合はすぐに気が付く人でもあります。そんなEさんの元で暮らせるクウは幸せだと思いました。

 5月17,18日の日記の2匹の子猫。飼い主のUさんからその後の写真が送られてきました。皆様からもこのブログを通してご心配もいただきましたので紹介いたします。2匹の子猫はそれぞれチョコ(♂)モカ(♀)とお嬢さまが命名されたそうです。先住猫のトム君と戯れている姿を見て本当に良かったと安堵しているところです。

タマ猫日記~447

2010.06.03

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 アヤメも元気に暮らしています。顔立ちもかなりしっかりと変わってきました。もうカラスに襲われる体でもないので、リードに繋がれているのが迷惑そうです^^;
 おまけに犬のハナ&アイのリードも絡んできて、横になることさえままならぬ時があるようです^^;これでリードを外すと、本来おぃちゃんの希望だったネズミ捕りができる訳です。ネズミの問題は結構深刻です。どのおぃちゃんも猫がいない所は困っているのです。

 勤務中に指を3本落としてしまったおぃちゃんは相変わらず労災保険の申請を会社が認めてくれないので落ち込んでいます。今は時間をかけて缶集めをし、隣のおぃちゃんがかさ張らないように潰してくれています。(NO,2)こうして少しでも助け合って生きているのです。隣のおぃちゃんは最近いつも夫婦でやって来るスズメを可愛がっています。「今日は米が無いからパンくずだ。」と言って毎日決まった時間にやって来るスズメの夫婦を見て一休みし、汗だくになってまた缶を潰しています。

「追記」うてつあきこ さんの著書を紹介します。
うてつあきこ03年8月より「自立生活サポートセンター・もやい」のボランティアスタッフとして活動に参加。04年6月、「サロン・ド・カフェ こもれび」を当事者と共に立ち上げる。05年12月より、こもれびコーヒー焙煎プロジェクトを立ち上げ、07年1月「こもれびコーヒー」販売開始。現在、「NPO法人 訪問看護ステーションコスモス」に所属し、東京の山谷地域で訪問看護師として週2回勤務している。
 「こもれび荘」でのうてつさんと仲間の方々の悲喜交々の葛藤が記されています。09年2~3月にはうてつさんのプロデュースにより「多摩川の猫」の写真展をこの「こもれび荘」で開催した事もあります。( つながりゆるりと 自然食通信社 )

タマ猫日記~446

2010.06.02

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 先日2羽のカラスに襲われ、間一髪で救い出すことができた子猫は、その後元気に過ごしています。アイヨが母親代わりになってくれていますので手が掛かりません。母乳こそ出ないもののアイヨの乳首は赤く肥大しています。
 子猫を舐め、かた時も目を離すことなくそばで見守っています。また、一定の時間が経つと1本しかない歯で子猫を薄暗い場所に移動させ、いっしょに眠っているようです。遊びの相手もすべてアイヨが引き受けてくれ、まさに渾身的ともいえる強い愛情を感じます。まだまだ幼いので、しばらくはこうして様子を見ていきます。

「追記」絵本作家の なりゆきわかこ さんの著書を紹介致します。
なりゆき さんは小さな命に関する絵本を数々出版されています。小さいお子様がおられる家庭ではお母さまが読んで差し上げて下さい(^^)

タマ猫日記~445

2010.06.01

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 国立市~日野市の河川敷に出向きました。国立のナンモも元気な顔を見せてくれましたが、両後肢に皮膚病が発生しておりました。
この時期になると河川敷にはハエや蚊が雑菌を運んだり、土中のばい菌も急激に繁殖し、様々な病気の原因になります。
 おぃちゃんは猫の体に何らかの変化が起きても全く気にとめない方なので、黙って薬を塗っておきました。

 何ヶ所かを巡回し、トトロ達の所にも寄りました。おぃちゃんは来るもの拒まず、去るもの追わずで猫と付き合っています。今日は自慢のランプを見せてくれました。なんでも、いろいろ研究して作ったのだそうです。小さなじょうごを逆さまにし、中に紐を通しています。外観は小さめの猫缶です。燃料はキャノーラ油を○○で絶妙な配合で薄めてあるのだそうです。○○は何なのかは二タッと笑いつつ教えてはくれませんでした。
 おぃちゃんはこのランプを使って深夜に大好きな読書をするのです。歴史物・小説・植物図鑑などを毎日4~5時間読むのです。以前よりブックエンドが足りなくなったと聞いていたので、本日持参して差上げました。キクやネネたちの好物の缶詰などもお渡しして一端帰宅した後、川崎市中原区の河川敷に暮らす約50匹の猫'S の給餌・他のために動きました。

またしても小さな命が・・・

2010.05.29

 まだ寒さが続いています。昨日も小雨が降り、今日は冷え込んで
ました。安定しないお天気・・・今日(29日)も支援物資や猫達のエサをたくさん積んで巡回しました。猫達のお世話をしている時でした。
 
 ビーッと何か声がしました。お世話の途中だったので飢えてる猫達に次から次と缶を開けて食器に分けてる時で手が離せません。
 するとまた声がしました。また子猫が捨てられたのでは・・・と嫌な予感がしました。今度はけたたましく響き渡る叫び声がして、
ビェーーーッ、ビェーーーーッ、これは只ならぬ悲鳴でした。
私はすぐに何か危険を感じ小走りで声がする方角を右往左往しながら、探し回りました。向こうにカラスの動きが目に入りました。
すぐに駆け寄りました。

 泣き叫ぶ子猫が二羽のカラスに追い詰められ、必死の形相で、小さな腕を伸ばして命がけの抵抗をしていました。

 私が来たのでカラスは少し怯みましたが、それでも諦めずに子猫を突付こうとしていました。カラスは二羽で左右から子猫を挟み撃ち状態、、、私は手で追っ払いました。
 まだ生後2ヶ月位の子猫でした。体は震えて興奮状態、私が静かにゆっくりと手を伸ばそうとしたら、子猫はカラスと闘ってたパニックで私に激しい怒りの顔して唸りました。それでも
 手をゆっくり伸ばして子猫の体に触れました。すると子猫は
小さな声で鳴いて、体の緊張がゆるくなりました。
すっと抱き上げると抵抗もせずに甘えるように手の中で丸まりました。人間が捨てた子猫だとすぐに分かりました。
 人の手が掛かってる子猫、つまり家の中で産まれた子猫は人間を知っています。前にも言いましたが、土日の天気が悪い雨の日などは猫が捨てられやすいのです。人目に付かない時や場所を選んで捨てるからです。

 特にこれからの時期はこうして捨てられ、人に気が付かれ助けられなければカラスに襲われたり、草むらに迷い込んで疲れ果て、飢えて食べれなくて衰弱して・・・体温を奪われ動けなくなって死んでいくという事が多いのです。
 私が現場で猫達のお世話をしながらパトロールもしているのはこういう現実を恐れているからです。そして物言えぬ命が身勝手な人間によっていとも簡単に捨てられ、命を落としていく・・・
本当に人間が気づいてどうかしなければ、動物は苦しんでやられっぱなし、救われません。

 なんとか危機一髪の所で助ける事ができて、
この場に自分が居合わせる事ができて、本当に良かったと思い、胸を撫で下ろしました。カラスにやられて内臓が食べられたり、頭の脳みそが全て食べられてしまってる子猫の死体を発見した事は何度もあります。
 子猫が鳴いたからカラスが子猫を見つけて降りてきたのです。
鳴くと襲われやすいです。しかし、捨てられると不安にかられて必ず子猫は母親を呼び寄せるために大きな声で鳴き始めます。
 いずれにしても、こんな悲しい目に遭わせる原因を作っているのは他ならぬ、人間です。

 お蔭様で、この子猫は傷を負う事なく、寸前で救出できました。
寒さの中で少し風邪を引き始め、涙目になっていました。
他の猫達と混じって、持ち合わせのa/d缶をすぐに食べさせると
お腹空かしてて、ウーウー言いながら食べまして、左手をa/d缶の中に思いっきり突っ込んで食べてました。左手がベチャベチャになりましたよ。

 子猫を保護したまま他の猫達のお世話やホームレスさん達巡回は
本当に神経を遣いながらで大変です。ホームレスさんも、子猫を見て、なんで捨てるかな~・・・と悲しそうに言います。ホームレスさん達も赤ちゃん言葉で子猫をあやして、頑張れよ~と言ってくれます。

 帰宅してから、すぐに温かいミルクをたっぷり与えると、すぐにお腹が丸く膨れました。健康状態は食欲がありますので心配ありません。
 有り難いのは、前回もそうですが、アイヨが子猫大好きで母親代わりになって一生懸命体をなめて、お腹にしがみついてくる子猫にお乳を吸わせているのです。(お乳は出ませんけど・・・)
我が子のように・・・とても面倒を見てくれています。
 私達人間がこうした猫達から真摯に受け止めて学ぶ事は多いと思います。

 いつも温かく見守っていただいて、感謝でいっぱいです。
皆様にお伝えしたい事やご報告はたくさんありますが、
どうしても今日のように先行してお伝えしなければならない事
を優先してしまいます。

 また近々、色んなご報告をしたいと思います。手を怪我された方にはご支援して見守っていますし、その後のマリちゃんのお世話もしておりますし、アイヨの体調報告、近況など、必ずお伝えしていきますので、長い目で見守って頂ければと思います。

 これからも時間に追われる慌しい毎日ですが、いつも皆様からの
応援に感謝しながら、頑張っています。
いつも本当に有難うございます。

 保護した子猫も里親募集をして、優しい飼い主様と巡りあえるようにと願っております。
 皆様どうぞ宜しくお願いします。

 小西美智子

Aさんと3つの命を守る・・・実現への階段(3)

2010.05.25

 待ちに待ったその日が、やっと来ました。
どれだけこの日が来るのを夢見た事でしょう・・・

 皆様に長くお待たせしては申し訳ありませんので、先に結果報告からさせて頂きます。

 5月8日(土)、すがすがしい晴天に恵まれ、本当に夢のような、Aさん、サンタ、タマコの記念すべき日を迎える事ができまして、 お蔭様で無事に引越しが終了致しました。
  
 ここに至るまでの過程は、口では言い表せない、そしてブログでは書けない辛苦を味わいました。本当に実現ができるなんて、考えられない日々が長く続きましたので、本当に辛く長い道のりでした。よく乗越えられたとしみじみ思っています。
 しかし、こうして苦しい階段を登りつめ、奇跡的な実現ができました事は、私だけの努力では不可能だったでしょう。

 Aさんと猫達を本当に心配し見守り続けて下さった皆様からの温かいご支援、応援の気持ちがあったからこそだと思います。
 本当に暗闇に一点の明かりが差し込むように、
奇跡としか言い様がないくらいです。。。。
私は感謝で涙がこみ上げました。
本当に皆様に感謝しかありません。

 もう一つの愛しい命、カラスのクーを忘れてはなりません。
Aさんは、クーの事も気にしていて、河川敷にいるしかないと思ってた部分もありました。クーは飛べないカラスですので、人にお世話してもらわなければ自分でエサも獲れないし生きていけないからです。Aさんに、カラスの事も私が責任持ってやりますので安心して下さいと約束しました。

 クーは可愛いカラスです。
クーの今後の事も常に頭をよぎってましたので、私は最初から、クーが幸せになれる信頼できる一人のホームレスさんEさんにお願いして託すつもりでいました。
 動物の飼育にはとても詳しい人で、色んな動物を助けた事があり、カラスもそうですが、とても経験豊富です。その事は私もよく知っていますし、何と言っても、全てに平等に責任持って愛情をかけれる人です。本当に、尊敬し信頼しています。
Aさんの抱える事情を全てお話するとすぐに、
 「いいよ~。人間以外だったら、なんでもいいよ!!」
と冗談まじりで、でも真剣に快く了承して下さいました。
なんと有り難い事なのでしょう。
 私は今回Eさんの気持ちに甘えてしまいましたが、Eさんも厳しい暮らしをされているのですから、その現状を察しなければなりません。
 カラスを気持ちよく迎えて下さっても、生き物のお世話が大変な事は重々承知しています。Eさんは猫達のお世話でも大変なので、私も定期的にご支援を続けております。
 今回はクーがお世話になった事へのお礼として支援金をお渡ししまして、クーがこれからも河川敷に生きてEさんと一緒にいる限り、ご支援は続きます。
 という事でクーちゃんはAさんより一足先に、5月4日に私がお預かりしてEさんの所へ引越ししました。
 
 全ての尊い命の引越しを成し遂げる事ができました。

 皆様に嬉しいご報告ができます事を心より有り難く思います。
本当にいつも見守って下さり、本当に有難うございます。

Aさんは写真を撮られるのが好きではありませんでしたので、
殆ど撮る事を控えましたが、私が撮った写真が何枚かありますので
いつかブログでご紹介したいと思います。

また続きをお書きします・・・・

 ★5月8日は、遠い所から車を出して下さったHさんと私の二人でAさんの荷物の運搬、汗ばむ暑さの中、河川敷から重い荷物を運び出したり、猫達をキャリーバッグに入れて運搬したり、新居への引越しを致しました。
Hさん、本当にご協力有難うございました。

・・・8日は朝から新居への支援物資準備で動いて、昼から引越し作業、その後、帰宅してすぐいつもの猫達のお世話に回りました。
少々遅れてのお世話に猫達も飢えて待っていました。有難うという気持ちを猫達に言いながら感謝しました。猫達も祝福してくれているようでした。帰宅したら夜8時になってました。

 小西美智子

Aさんと3つの命を守る・・・実現への階段(2)

2010.05.22

 皆様には日頃より、命を見守るために心を込めて真剣なご支援をして頂きまして、本当に心から感謝でいっぱいになります。

 ずっとご心配おかけしてます、Aさんと3つの命についてブログで簡単にお伝えする事がなかなかできず、今日まで遅くなりまして申し訳ありませんでした。
日々、先行してやらなければならない多くのお世話がありまして、
お知らせが遅くなりました。今日やっと時間をとって皆様に心を込めて書かせて頂いてます。

 Aさんの気持ちが前向きになってくれたお蔭で、彼女が猫達と一緒に暮らせる部屋を見つけるため行動を起こしていきました。
3月に入ってから、個人的にペット可の物件を色々と探し始めていたところでした。

 その前に、気になる問題がありました。サンタとタマコは不妊手術がされてない事でした。Aさんはなかなか手術に踏み切れなくて、私も焦らず、心の変化、その時が来るのを待ちました。

 2月26日、サンタが怪我をして前足を噛まれたようで、化膿してました。サンタも♂ですのでAさんと暮らす場所、そしてタマコを守るために戦ったのです。しかし、河川敷の他の猫達から見れば、後から入ってきた方がよそ者でテリトリーを侵している事になります。捨てられた猫が他の猫達に受け入れられるかどうかも死活問題になる事もあります。その逆もあります。強い猫が捨てられれば逆転します。捨てられた猫達の苛酷な運命です。
 サンタは幾度か怪我をして、その都度治療して治しました。タマコも一時期体調を崩して、上手く立ち直りましたが、もし、妊娠でもしたら、これ以上の猫を飼う事は今後アパートを探す上で難しい問題になります。色々と今後の事を考えました。3月10日Aさんはタマコの不妊手術を了解してくれました。ホッとして次の日病院に連れて行くつもりでしたが、気が変わって、一晩考えて、手術は見送りたいと言われました。
 タマコと毎日一緒に寝てるので猫依存症かも・・・と言ってました。でも、サンタの去勢手術を許可してくれました。その日はサンタを病院に連れて行きました。二泊三日で13日に退院して戻りました。そしてタマコの不妊手術を許可してくれたのは、河川敷脱出を頑張ると前向きになってくれてからの3月20日でした。小柄なタマコの体調面も考慮して四泊五日で退院しました。タマコが居ない間、Aさんも睡眠不足や食欲が落ちていて、タマコが戻ってきた時は本当に嬉しさでタマコをしっかり抱きしめていました。タマコも嬉しそうな鳴き方をしていて、ジーンときました。
 サンタも堂々として雄の威厳を持って静かに、タマコも恐怖をじっと耐え、二匹ともお行儀が良く病院の先生が褒めてくれて、人を信頼してるんだね~と言ってました。私もそう思いました。サンタとタマコに感謝しました。

 ★サンタとタマコの不妊手術は無事に終わり、
 体調は健康そのものです。
 そして二匹ともFeLV/FIV検査は陰性です。
 フロントライン、駆虫もして、二匹ともワクチン接種しました。

 これで、猫達はいつでも引越しに備えて、健康面も問題無しです。Aさんは安心してくれて、猫達まで本当にお世話になり感謝していますと言って下さいました。
 
 毎日の多摩川の猫達のお世話、ホームレスさん達の支援をしながら、午前中や時間の合間に不動産屋を回り、私は週4、夜はパート勤めもしておりますので帰宅は24時になります。それから次の日の猫達の世話や支援物資等の準備をしたりで、寝るのも朝方5時で、本当に肉体的精神的にもかなり辛く、睡眠不足の日々が続きました。しかし、やるとなれば、やり遂げなければという責任があります。Aさんが頼れるのは私しかいないからです。サンタやタマコのためにも頑張らなければという一心でした。

長くなりますが、また続きます。
応援して下さってる皆様にこれまでの経過詳細をなるべくお伝えしたくて。。。宜しくお願い致します。

小西美智子

Aさんと3つの命を守る・・・実現への階段(1)

2010.05.22

 河川敷に二匹の猫と一羽のカラスと身を寄せて暮らす女性Aさんと知り合って4ヶ月が過ぎました。危険と隣り合わせの場所で、しかも厳しい苛酷な環境で生き抜いていくには到底限界があります。
河川敷でギリギリの生活をしていくには、それなりの稼ぎが無くては生きていけません。おじさん達が必死にゴミの中から缶を集めたりするのも、僅かな収入を得て生きていくための手段です。
女性のAさんは稼ぐ方法も無ければ、残飯拾いもできません。無収入のままが続ければ・・・猫と共に餓死するか、あるいは病気で倒れて病院に行き、施設に入れられ、最愛の猫達と引き離され、別れてしまう・・・悲しい現実が待ち受けています。
私はそれが分かっているからこそ、この尊い命を犠牲にしないため、命を見守るという覚悟、決断をしました。
 
 「覚悟する」というのは、気持ちの継続です。何があってもくじけない、諦めず守り続けていく気持ちを持つという事です。これはとても並大抵の事ではないと思いながらも、目の前にいる命達を軽く見過ごす事はできませんでした。

 命を見守り続けていく覚悟を皆様にお伝えしてから、私は毎日、
Aさんや猫達が生きていくために支援を続けてきました。
それは必要な金銭や物資食べ物だけでなく、Aさんを孤独にさせない、そして気持ちが折れないために一人の人間として、話ができる友達になりたいと思いながら一日一日、僅かな時間であろうと心を開いてくれるまで話を聞いてあげました。
 Aさんの所に通い続け回数を重ねる事が何よりも信頼を得る近道である、焦っても何一つ良い結果が出せないという、今までの長い経験からの信念です。これは猫を救う時も常に同じ考えで、救う側の一方的な人間本位にならない事、相手を知る、相手に恐怖を与えないよう相手の気持ちになり相手が気を許してくれるのを待って、受け入れてくれたら本当の意味で救う道が開けると思っています。
 それと対人間の場合は、救いたいという気持ちを前面に出し過ぎたり、支援が押し付けがましく、やってあげるという言葉や態度では絶対に相手の心は開きません。気持ちは謙虚に慎重に、とにかく相手を傷つけないよう配慮して、支援が繋がるようにしていかなければ意味がありません。でなければ喜びも感謝もされないでしょう。
 
 Aさんとは、これまでに色んな話をしました。Aさんは初めの頃は河川敷に暫くこうしていたい・・・と河川敷を離れたがりませんでした。それは身寄りも無く孤独な中で真面目に働いてきたにも拘らず、食べるのにやっとの生活苦、そして今までの人間関係や苦労続きと今回アパートの立ち退きを言われ頼る当ても無く人間不信にも陥ってたからです。心身共に疲れ果て、選択の余地無く辿り着いたこの場所で猫達とひと時の安らぎを求めていたのでしょう。
いくら安全な場所に移ってもらいたいと願っていても、Aさんの気持ちが動かなければ私も行動に起こせません。

 今でも鮮明に覚えています。Aさんの心が変わった日の事を。
3月18日です。いつもの会話の中で、私がふと「Aさんは、もし自分がやりたい仕事でなんでもできるとしたら、一番何がやりたい? Aさんはとても手先が器用だし、センスもいいから、もっと色んな事ができそうな気がするんだけど」と質問した時でした。
Aさんは以前、清掃の仕事をしてましたが、河川敷で彼女の色んな面や趣味を垣間見てましたので、そんな質問をしてみたくなりました。すると、「子供にギターを教えたい・・・」と言ったのです。
ビックリしました。Aさんが若い頃、自己流でギターを始めて挫折せずに随分弾けるようになったらしい。今はギターも無ければ、以前骨折したらしい腕、指のほんの先っちょがドアに挟まれ変形してたり、でもリハビリでギターを持てば必ずまた弾けるようになるでしょう。私はこの日、自分がバンドを持って歌っている事を明かしました。二人ともお互いに驚き合って、歓声を上げて話がどんどん弾みました。一緒にバンドやる?? そう言うとAさんの目が輝いてきました。 私が歌うからギター弾いて!! と言うと、「私、コーラスもできるよ」と彼女は言って、聴かせてくれました。私も一緒に彼女の歌ってる曲を一緒に歌いました。

「いつか一緒に練習しょう!! そしたらライブもできるよ。
 ギターもいつか必ず手に入るよ。夢を実現するには、
 そのためには、まず此処から出なきゃ・・・ね!!
 そしたら、子供にギター教えたり、夢じゃなくなるよ。
 きっと、努力したらその日が来るよ。」
「そうね・・・ここにいたら無理よね。。。」

 手を握って、・・・二人で頑張る約束をしました。
やっと、河川敷から安全を求めて脱出するため、実現に向けて第一歩、夢への階段を二人で一段上がりました。

 続きはすぐにまた書きます。

 小西美智子


 

二匹、一緒の幸せ

2010.05.18

 本日、里親募集の子猫二匹の飼い主さんが見つかりまして、ご自宅へ一緒にお届けに行きました。
飼い主さんになって下さったUさんは海老名に一戸建ての家にお住まいで、ご主人も奥様も幼い頃から猫達との生活が長く、代々、猫好きのご家庭に育ち、猫達への愛情の深さがとても伝わってきました。娘さん達もいらして5人家族です。
 すでに2匹の猫を飼っていらっしゃいますが、二匹とも一歳位なので若く、子猫達と一緒に遊ぶには丁度良い気が致しました。昔、飼っておられた猫は24歳まで生きたという大往生を遂げられたそうです。
 色んなお話をさせて頂きましたので、時間が経つうちに私も安心感に満たされ、二匹の兄妹猫がこの家で幸せに暮らせるんだな~としみじみ有り難い気持ちになりました。

 Uさんも初めて私共のホームページも見て下さり、こんなにも猫達が可哀想な目に遭っている事、猫達が虐待されたり、とても信じられないと悲しんでおられました。今までご自分の知らなかった事なども色々と分かったり、とても考えさせられる部分が多かったそうです。Uさんの会社は私がお世話している猫達の所からもそんなに遠くありませんので、またいつか、お顔を見せに来て下さるようです。

 一つ気になったのは、Uさんから「おいくらお支払いすれば宜しいでしょうか?」と尋ねられた時、私も一瞬何の事かと驚いたのですが、Uさんは以前に有名な団体から猫二匹を里親会で貰い受けた時に約3万円を徴収されたそうです。(私もこんな事があるというのは聞いて知っていましたが・・・)
私はUさんに言いました。「この子猫達の命を幸せにして下さる方からお金を頂いたりしません。これからこの子達が幸せに暮らす一生のために費用も掛かります、愛情をかけてUさんが全てのお世話して下さるのですから、そんな有り難い感謝すべき事はありません。」
 Uさんは「本当に宜しいのですか? 有難うございます。」と感謝しておられました。

 皆様にいつも見守って頂いて、本当に心から感謝でいっぱいです。皆様のお蔭で、またこうして小さな命が救われたと思っています。
 
 河川敷で救いを待ってる猫達のために、日々のお世話をしながら、これからも努力して、一匹でも多くの命を救っていけるように努力していきたいと思います。

皆様の温かいご協力に心から感謝致しております。
 いつも本当に有難うございます。

 小西美智子

 

 
 
 

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